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初心者保守の手探りブログ。日本国、日本文化を大切にすることは、それぞれの国の、それぞれの文化を大切にすることに繋がる。

日本国憲法制定の裏で、GHQに意思表示をした日本人

GWから日が経ってしまいましたが、1947年5月3日は日本国憲法が施行された日でした。また、今国会で国民投票法改正案が審議中です。

日本国憲法は無効?

日本国憲法は何故、無効と言えるのか、について、埼玉大学名誉教授の長谷川三千子さん、憲政史家の倉山満さんは、共著『本当は怖ろしい日本国憲法』にて、以下のようにおっしゃっています。

長谷川 〜略〜

前文の冒頭をふり返ってみましょう。

   日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、(中略)ここに主権が国民に存在することを宣言し、この憲法確定する。

〜略〜

日本国憲法策定作業の中で、当初和訳を担当した佐藤達夫氏がこの全体をバッサリと省いたところ、ケーディスが強引にそれを復活させたという話も伝わっています。

〜略〜

当時、「主権」が天皇にも国会にもなく、すべて連合国総司令官に従属していたことは、昭和20年9月2日の「降伏文書」に明記されているとおりなんですから。

〜略〜

【現実に誰が】この憲法を確定したのか、【いかなる力が】この憲法を定めたのかを明言するということが、近代成文憲法にとってきわめて重要であるーー

〜略〜

それ抜きに、いきなり各条項をならべてゆくわけにはいかない。しかしまた、それについて【本当のこと】を書くわけにはいかない。だからこそGHQは、このウソ八百の前文をどうしても載せなければならなかったわけです。そして同時に、厳しい検閲によって、絶対に真実がもれないようにしなければならなかった••••••。

倉山 だから日本国憲法は【無効】なんだという「日本国憲法無効論」があって、これはある意味で正論です。ただし、現実問題として、日本国憲法のもとで半世紀以上にわたって法律もつくられ、行政機構もつくられ、働いてきたので、これをすべて遡って無効にするということは不可能です。手続きとしては「憲法改正」という手続きをとるほかない。

 注)【】内は、本文では傍点が振られていますが、再現できなかったため、【】で括らせていただきました。

 

 

 近代成文憲法にとって、誰が主権を持って憲法を制定したのかがとても大切であり、日本国憲法前文には、主権が国民にあると書かれているが、実はそれが嘘で、1945年9月2日の降伏文書によって、日本の主権は天皇にも国会にもなく、GHQは、さも日本国民に主権があるかのように偽装し、嘘がバレないように検閲をした。これをもって日本国憲法は無効と言えるが、半世紀以上運用してきたので、手続きは改正になるだろうということです。

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日本国憲法を作ったのは国民かGHQか、悩んだ学生時代

まさに、GHQの検閲が上手くいっていて、多分、私を含めほとんどの日本国民が、このことを学校で教わっていないと思います。

私は学生時代、日本国憲法の成立について、とても混乱していました。敗戦後、国会はあったし、国会議員はいた、その中で日本国憲法が出来た、だから日本国民が作った憲法なのだと教わった。けれど、GHQが認めたことしか出来なかったのなら、国会議員は自主性を確保出来ず、日本国民が作ったとは言えないんじゃないか?

もしかしたら、同じように悩んでいた方もいらっしゃるかもしれません。その混乱、悩みに1つの方向を示してくださった著者の御二方に感謝します。

 

GHQの嘘に意思表示をした日本人

もう1つ、日本国憲法の和訳を担当した佐藤達夫氏がこの全体をバッサリ省いた、ということを知ることが出来て嬉しかったです。(そもそも、和訳をしてる時点で日本人が作ってない、アウト感はありますが)GHQの嘘に意思表示をした日本人がいる、それを覚えていることも、後世を生きている私達にとって大切なことだと思います。もしかしたら他にも、GHQの嘘に意思表示をした日本人がいらっしゃるかもしれません。

GHQによって、本当はGHQに支配されてるのに、国民が国会で決めてる体を装わなければならなかった日本政府は、GHQの嘘に意思表示をした日本人をもいなかったことにして、今もその嘘を隠しているのかもしれませんが、ぜひ佐藤達夫氏の勇気も汲んでいただけたらと思います。

 

意思表示をする勇気、諦めない勇気

たとえ、認められなくても、実現しなくても、忖度して、空気を読んで、意思表示をしないで、何も変わらないと嘆くなら、意思表示をした方がいいのかもしれない。もちろん、意思表示をする勇気と、実現しなかった悲しみを受け入れる勇気が必要ですが、 GHQの嘘に意思表示をした勇気こそが、そのことを知った後世の日本人に、少しの勇気を与えてくれました。

成功の秘訣は諦めないことだという考え方もありますから、諦めずに、学び、伝えます。

 

参考文献

長谷川三千子•倉山満 第三章矛盾だらけの平和主義 ウソから始まる日本国憲法の致命的欠陥 本当は怖ろしい日本国憲法,株式会社ビジネス社,2013,p146-p148