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初心者保守の手探りブログ。日本国、日本文化を大切にすることは、それぞれの国の、それぞれの文化を大切にすることに繋がる。

敵兵を救助した日本海軍

5月27日、百人一首の日と紹介したのですが、5月27日は海軍記念日でもあるそうです。

 

敵兵を救助せよ

恵隆之介さんの「敵兵を救助せよ」※1には、日本海軍が、漂流していたイギリス軍を救助した様子を書いています。

大東亜戦争の開戦劈頭、1942年2月27日から3月1日かけて、ジャワ島北方のスラバヤ沖で日本艦隊と米英蘭の連合艦隊が激。日本艦隊は3月1日までに、15隻中11隻を撃沈し勝利した。

3月1日にスラバヤ沖で撃沈された英海軍の巡洋艦「エクゼター」、駆逐艦「エンカウンター」の乗組員400数十名は2日に渡って漂流を続け、生存の限界に達していた。このとき、偶然この海域を航行していたのが、日本海軍の駆逐艦「雷(いかづち)」である。

〜中略〜

駆逐艦「雷」は即座に「救助活動中」の国際信号旗を掲げ、漂流者全員422名を救助したのである。艦長•工藤俊作中佐は、英国海軍士官全員を前甲板に集め、英語で、「本日、貴官らは日本帝国海軍の名誉あるゲストである」と健闘を称え、全員に友軍以上の丁重な処遇を施した。

戦闘行動中の艦艇が、敵潜水艦の魚雷攻撃をいつ受けるかもしれない危険な海域で、自艦の乗組員の2倍の敵将兵を救助したのだった。

 大東亜戦争中、日本海軍の駆逐艦いかづちの艦長工藤俊作と乗組員は、いつ敵潜水艦に見つかるかもしれないという状況下で、敵国であるイギリス軍海軍の漂流者422名を救助し、ゲストとして丁寧に扱ったそうです。

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敵軍を救助するということは

太平洋戦争か大東亜戦争第二次世界大戦かについては、後日、このブログでまとめてみたいと思いますが、まず初めに、敵軍を助けてしまったら、敵軍が増えてしまうので、自軍には不利なんじゃないか、という素朴な疑問が浮かびました。だからこそ、敵軍を救助出来るということは、より素晴らしさが際立つのかもしれませんが。

 

もし自分が海軍兵だったら

次に、少し考え方を変えてみて、もし自分が海軍で、海に浮かぶ敵軍を見捨てられるか、と考えてみました。私の答えは明確でした、見捨てられないなと。もしかしたら、駆逐艦いかづちの工藤艦長も乗組員の皆さんも同じ気持ちだったのかもしれません。見捨てられないと思った私も、駆逐艦いかづちの皆さんも、このブログを読んで見捨てられないよなと感じた皆さんも、海に浮かぶ敵軍を見捨てられないのだとしたら、いい人だと思いませんか?

あるいは、当時の日本は、資源を輸入に頼っていた状況で、敵国によって輸入を止められてしまい、自分が、家族が、日本が生きるか死ぬかという状況でした。生きるか死ぬかの瀬戸際にいる家族や日本国民と、まさに生死をかけて戦っている自分や敵軍が重なって見えたかもしれません。だからこそ、自国であれ、敵国であれ、生きている命が大切に見えることもあるだろうと思います。

あるいは、心技体、人格、道徳心を鍛え、磨き、高め、礼節を重んじる武道の精神※2が日本軍の中にあり、敵軍を助け、丁寧に扱うという行動を取らせたのかもしれません。

 

良い部分を無かったことにするのは不公平

もちろん、これは1例に過ぎません。他の日本軍の方がどうしていたか、私はまだ知りません。しかし、この1例は、他の例によって打ち消されるものでもありません。悪い部分を直そうとする気持ちは大切ですが、良い部分があるのに無かったことにするのは公平ではないと私は思います。同じように、1人1人が、自分悪い部分を直す気持ちと、良い部分を褒める気持ち、両方を公平に大切にして欲しいと私は思います。

 

参考文献

※1恵隆之介,「敵兵を救助せよ」あらすじ,武士道精神.com(2021/5/28)

http://www.bushido-seishin.com/outline/story.html

 

※2 平成26年2月1日 日本武道協議会制定,武道の振興•普及|武道の定義,公益財団法人日本武道館(2021/5/28)

https://www.nipponbudokan.or.jp/shinkoujigyou/teigi